雑司が谷七福神の紹介
七福神は私たちに幸せをもたらす七柱の神様で、室町時代から盛んに信仰されていました。
七福の由来は「七難即滅 七福即生」の経文に依るもので七難を消滅して七つの福を授けるという意味でこの七つの福徳を授かるのが七福神参りです。
雑司が谷七福神は寿老人の代わりに吉祥天をお祀りする七福神です。このうち日本の神様は恵比寿天のみで他はインドや中国から伝来した外来の神様です。
さながら国境を越えて人々を救う神様のコラボレーションです。
華の福禄壽
中国では古くから福禄壽という三つの星の信仰があります。このお寺の福禄壽は仏典より勧請されたものです。そしてここの福禄壽はとても可愛らしいお姿をしております。見ただけで頬ずりしたくなる「華の福禄壽」様です。
所在地 仙行寺
住 所 豊島区南池袋2丁目20-4
布袋尊
中野ビル7代目に護持されている布袋尊。唐の末期に実在した仏教の禅僧でもあり、弥勒菩薩の化身ともいわれております。満面のほほえみと大きなお腹、大層な宝物が入っていそうな布の袋は福々しさを感じさせてくれます。
所在地 中野ビル
住 所 豊島区南池袋2丁目12-5
弁財天
元々はインドヒンドゥー教の女神サラスヴァーティーで河の神・水の神です。経典の漢字表記は本来「弁才天」ですが、財宝神としての願いも加えられた「弁財天」と使い分けされ、琵琶を奏でる美しい微笑みに包まれ歌を口ずさみたくなる芸術の女神です。
所在地 観静院
住 所 豊島区南池袋3丁目5-7
大黒天
鬼子母神の夫でインドから伝来しました。大黒天の持つ小槌の「ツチ」は大地の「土」に通じ、物は全て大地より生み出される。つまり「宝」を打ち出すという豊作の神でもあり、日本の出雲の大国主命(オオクニヌシノミコト)の「大黒様」と合わされ親しまれております。
所在地 鬼子母神堂
住 所 豊島区雑司が谷3丁目15-20
恵比壽神
七福神の中でも日本古来唯一の神様で伊邪那岐(イザナギ)・伊邪那美(イザナミ)の御子です。鯛と釣り竿を持った姿は「釣りして網せず」ということで、暴利を貪らない清い心をしているといわれ、商売繁昌の神として愛されています。
所在地 大鳥神社
住 所 豊島区雑司が谷3丁目20-14
毘沙門天
約770年前から皮膚病・雨乞いの祈願寺として尊崇されてきました。甲冑をつけ槍を持った姿は昔から武将達に愛されたインドの戦勝の神様ですが、左手の宝塔は人々への福徳を与える優しさを持ち合わせています。また、豊島区指定文化財でもあります。
所在地 清立院
住 所 豊島区南池袋4丁目25-6
吉祥天
雑司ヶ谷鬼子母神像は清土のこの地から出土され「清土鬼子母神」と呼ばれています。 その鬼子母神を母に持つ吉祥天は仏教では毘沙門天の妃ともいわれ、福徳安楽を与え、仏法を護持する天女でもあり、左手には如意宝珠を捧げ持っています。
所在地 清土鬼子母神
住 所 文京区目白台2丁目14-9